キャベツがたっぷり入った餃子

餃子に使われる野菜は、甘味が豊富なキャベツが代表的です。

その他には、ニラやニンニクなどの香味野菜も使われることから、複雑な風味が醸し出される料理になります。

これらの野菜を餡に仕上げて、加水率のバランスが良い皮で包んでから加熱することは、本来の旨味を閉じ込めるためには最適です。

キャベツが使われるのは日本式に限られるようで、本場の中国では白菜を使うことが多いらしいのです。

よく考えてみれば、これは当然のことではないでしょうか。

キャベツは純粋な西洋野菜であり、本来は中国料理で使う素材ではありませんでした。

そのため、中国式の餃子に白菜が多く使われることは自然なことです。

白菜は現在では和食に欠かせない素材ですが、日本で広く栽培されるようになったのは最近のことです。

国内ではキャベツと同様に近年になってから普及した経緯があるため、餃子の具材にキャベツを入れることに違和感を覚える人は少ないようです。

キャベツを餡に加えるのは合理的

キャベツを餡に加えることは、本場の人から見れば邪道に思えるかもしれませんが、実際には極めて合理的な方法だと思います。

キャベツのほうが白菜よりも水分が少ないため、水切りの手間も軽減します。

肉類を一緒に餡に加えると、キャベツに含まれる消化酵素やビタミンUのおかげで、消化に優しい料理になることも利点です。

白菜を具材に加える場合でも、旬の素材を用いる場合には、キャベツに負けないほどの甘味を引き出すことは可能です。

冬場に餃子を作る場合には、寒さで甘味が増した白菜を使うことは理にかなっていると思います。

水分を十分に切らなければいけませんが、キャベツにはない歯ごたえがあり、肉の後味をすっきりとさせる力も持っているようです。

仕上げ方によって野菜を変える

葉物野菜では、豆苗や小松菜を加えると独特な歯ごたえを楽しめますが、この場合にも水切りの作業が欠かせません。

イタリア風の餡を作る場合には、トマトやズッキーニを主原料にして、バジルとニンニクを香味野菜として加えると美味しいです。

韓国風に仕上げるときには、白菜キムチを細かく刻んでから、肉の餡に混ぜてから皮で包んで作ります。

こうすることで、キムチの酸味や旨味が濃厚な味で仕上がります。

タケノコを餡に加えることは、日本の中華料理店でも行われてきました。

薬膳の考えでは寒性になる素材ですから、タケノコを餡に加える場合にはショウガを効かせることがおすすめです。

タケノコの餃子は焼いて作るだけでなく、油で揚げても美味しさが際立ちます。

 

 

一度食べるとやめられない。和商コーポレーションの餃子のことを調べてみました。
http://perth-tatsujin.com/

最終更新日 2025年5月20日 by packet