■外国人観光客との対処法とコミュニケーションの方法
「クールジャパン」と言われる現代の日本は、世界中の様々な人々から注目を集める国の1つとなりました。
世界から見れば小さな島国である日本に、日々多くの外国人観光客が訪れています。
その上、2020年には東京オリンピックの開催が決定していることもあり、ますます注目度は高まるでしょう。
そんな中で、日本人が考えるべき問題が外国人とのコミュニケーションです。
現代のビジネスは、グローバルな視野を持っておかなければ成り立たないとまで言われている傾向があり、基本的な英会話はできて当たり前、またこれからの日本を担っていくことになる小さな子どもたちにまで、英会話を習わせる人が増えています。
今までは海外の人との交流なんて無縁だったという人でも、ふいに道を尋ねられるような場面があるかもしれません。
そんな時でも親切に対応できるようにするにはどうしたら良いのでしょうか。
まず行うべきは、相手の声に耳を傾けてあげることです。
知っている単語が混ざっていれば、それだけでなんとなく内容を理解することもできるでしょう。
万が一何も分からなかったとしても、道具などを使ってなんとか内容を理解することも可能です。
外国人観光客に対応できず困る日本人も多いのですが、それ以上に知らない国に来ている人々の方が不安なのですから、その気持ちを理解してあげることが大切なのです。
英語が話せないから不安だという人もたくさんいますが、外国人観光客の中には、英語圏以外のところから来ている人もたくさんいます。
全員に対応するのは、何か国語も話せるという人でない限り難しいのですが、そんな人々でも対応できる方法があります。
それがボディーランゲージと呼ばれるもので、いわゆるジェスチャーです。
身振り手振りで意思を伝え、相手とのコミュニケーションを図る方法なのですが、これであれば自分の意思を伝えるだけではなく、相手が何を伝えたいのかを聞き取ることが可能です。
携帯のアプリには、音声を自動的に翻訳してくれるものがあります。
相手がマイクに向かって話した言葉を、自動的に日本語に翻訳してくれるので、何を言いたいのかが分かります。
逆に、自分が話した言葉を、英語やフランス語など様々な国の言葉に翻訳してくれるので、相手にも言いたいことを伝えられます。
外国人観光客とのコミュニケーションにハードルの高さを感じている人でも、これならばできるという人もいるのではないでしょうか。
■外国人を無視する事は日本にとってマイナスイメージになる
日本人や思いやりのある優しい国だと思っている外国人もたくさんいます。
実際に日本人はその傾向が強く、困っている人を放っておけないという人もいるでしょう。
しかし、自分の能力に自信が持てないというのが日本人の悪いところです。
海外の人は「ありがとう」という言葉を言えただけで「日本語ができる」と考えています。
それに対し、日本人は、相手と難なく会話ができるようになるまでは「外国語が話せる」とは言わない人が多いのです。
つまり、挨拶ができるにもかかわらず「自分は英語ができないから」という理由で話せなくなってしまい、本当は助けてあげたいけれど、自分では助けてあげられないと外国人観光客を避けてしまうようになるのです。
外国人観光客との交流で、一番やってはいけないのは無視をすることです。
明らかに相手と目が合い、話かけられているにもかかわらず、無視して通り過ぎようとするのは、日本という国に対してマイナスイメージを植え付けることになります。相手もスムーズな会話を求めているわけではないので、単語だけの会話でも相手をしてあげることが大切です。 引用元「吉野勝秀」
■日本に来る外国人が増える中、どう対応していくかが課題になる
実際に私は、英語がまったくと言っていいほど話せません。
大人になって中学レベルの英語も忘れてしまい、今では挨拶程度しかできないでしょう。
それでも、外国人に声をかけられたときは逃げないようにしています。
田舎に住んでいるので、外国人に遭遇することなど滅多にありませんが、たまに自然を満喫するために訪れる人に道を尋ねられることがあります。
何を言っているか分かりませんが、地図を片手に行先を指さしてくることが多いので、それを見て道順を指でなぞったり、近場であれば連れて行ってあげたりします。
そういった行動をすることで、いつも最後には「ありがとう」と言って笑顔で握手をしてくれます。
もっとスマートに英会話ができたらカッコイイのですが、残念ながら私にはそういったスキルがなかったので、これが私の精一杯の思いやりでした。
これから日本に来る外国人はもっともっと増えていくでしょう。
中には英語が通じない人もたくさんいますが、それにどう対応していくかが日本人の今の課題の1つだと私は考えています。
外国人が日本のことを勉強してくれているのと同じように、私たち日本人も海外のことを勉強すべきだと言えるのではないでしょうか。
最終更新日 2025年5月20日 by packet