IT端会議(いどばたかいぎ)

ウイルス情報

◇「トロイの木馬」型ウイルスとは (2005.7.28)

「ウイルス情報」コラムではウイルスに関する情報とそれを防止駆除するための技術をご紹介するコラムです。

第1回目は「トロイの木馬」型のウイルスについてです。
紀元前1200年ごろギリシアとトロイとの戦争がありました。トロイの高い城壁に手を焼いたギリシア軍が中に兵士を潜ませた巨大な木馬を作り、城内に引き込まれた後に兵士に門を開けさせてトロイを滅ぼしたと言う故事があります(詳細は2004年公開の映画「TROY」をご覧になってください)。「トロイの木馬」型ウイルスはこの故事にちなんで、パソコン内に引き込まれたウイルスが悪さをするところから名付けられたウイルスです。

○「トロイの木馬」型ウイルスがパソコン内に進入する経路は主に下記の3種類です。
   1.メールの添付ファイルとしてパソコン内に取り込まれる。
   2.ダウンロードしたファイルに添付されている。
   3.役に立つソフトウェアを装ってダウンロードされる。

○「トロイの木馬」型ウイルスの特徴
   1 .取り込まれた後にすぐに活動する例は少ない。(実行されればすぐに活動します)
   2.他のプログラムに感染せずに行動することが多い。
   3.ハードディスクの破壊やデータ・プログラムの改変、情報の不正引き出しなど悪質なものが多い。

○代表的な「トロイの木馬」型ウイルス(2005年)
   1.UPBIT(アップビット)
    ・Winnyというファイル交換ソフト経由で侵入。
    ・Windows NT,2000,XPが感染します。
    ・パソコン内の情報を外部に持ち出します。
2005年春ごろ、日本国内でも検察の資料や原子力発電所の建設図面などのデータがこのウイルスで持ち出されて話題となりました。

   2.HIROFU(ヒロフ)
    ・ウェブサイトからダウンロードで侵入。
    ・Windows 98,ME,NT,2000,XPが感染します。
    ・メールアカウント、アドレス帳、Windowsのプロダクト番号を外部に持ち出します。

   3.BAGLE(バグル)
    ・メールの添付ファイルとして侵入。
    ・Windows 98,ME,NT,2000が感染します。
    ・勝手に画像ファイルを大量にダウンロードします。
     いくつかのプログラムを終了させるのでシステムが不安定になります。

というように「トロイの木馬」型ウイルスはパソコン内の情報を外部に持ち出そうとするケースが非常に多いので特に気をつけなければなりません。

○ウイルスチェックソフトは必ずインストールしましょう。自分だけでなく知人・友人のパソコンも被害から守るためです。
○インストールしてあってもパターンファイルが古ければ全く意味がありません。更新の手続きは必ず実施しましょう。
○マイクロソフト社のWindows Updateは面倒くさくてもこまめに実施しましょう。
以上の3点を守っていただければ、ウイルスによる被害は最小限に抑えられます。

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